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相性

ゲイのサポート

今は映画館もシネコンが主流化してエンターテイメント性は格段に増した。
ただ、僕のようなミニシアターに慣れた孤独な映画ファンにとっては、シネコンは広すぎて、どうにも落ち着かないものだ。
僕の学生時代は、各地に映画館があった。僕の地元だけでも邦画専門、洋画専門や、任侠ものばかりやっている映画館、そして成人映画館(いわゆるポルノ映画)と数々の施設があった。既に当時はテレビ文化が中心であり、映画産業は斜陽の時代には入っていたものの、まだまだ地元の映画館経営者は頑張っていたと思う。
しかし、レンタルビデオが一般化してきて、さすがに時代の波に飲み込まれてしまったのか、僕が成人する頃にはそれらの映画館は軒並み閉館となっていた・・・ただ一つ、成人映画館を除いて。
気づけば僕も成人映画を鑑賞できる年齢になっていた。もはやいつ潰れるかわからないこの映画館で一度はポルノ映画を見たいと思ったものだ。
ノンケ喰い
ただ、この映画館には一つの噂があった。ゲイのハッテン場だと言うものだ。1000円払って入館して、ゲイに1000円で手を握られたり、お尻や股間を触らせたりして、映画館を出てくる頃には払った1000円が10000円くらいになって戻ってくる、と言う話も聞いたことがある。まるでゲイのサポートのような状況だったらしい。
とは言え、いずれもまた聞きであり、実際にゲイのサポートを受けたと言う人間は誰一人として僕の周りにはいなかった。結局、僕はポルノ映画を体験したいと言う気持ちの方が勝って、幼少期からの念願であった成人映画館のドアを潜ったのである。
客は居眠りしている爺さんくらいしかいなかった。そんな中で僕は昭和の頃のロマンポルノをぽつんと見ていた。結局、ゲイどころか客さえもほぼいないオチだった。
程なくして、その映画館も閉館してしまった。閉館前に勇気を出して映画を見に行けたことは自分の中では誇りのように思っている。それをきっかけに僕は北海道から沖縄まで全国の小劇場を訪れて自分の記憶に刻むことをライフワークにし始めたのだ。
そうすると鑑賞料金はともかく旅費がかかる。そのため、資金をねん出するために、映画館で出会ったゲイにお尻や股間を触らせて1000円もらっている日々を続けている。シネコンでは難しいどね。
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